身萌だえ女装子

 今日は超遅番。仕事を終えて大阪駅の通路(神戸屋キッチンから元噴水広場に通じる通路)を足早に歩いていた。ロッカーが林立する場所でもある。そのロッカー群のひとつを過ぎたときに、ふと視界の端にカラーの人影が映った。壁際にもたれている。ちらりと見やると生足が見えた。デニムミニ、ヘソ出しのショートトップ・・・・・・・ショートヘア。なんかおかしい。

・・・・・。

             (;゜Д゜)

           オトコぢゃねーか!!

 いや、別に普段なら驚くべきことでもないのだ。たまに見かけることもあるし、第一、私がそういう立場になることが多々ある。 
違うのは、この人物に関しては他の日記で読んだことがあったのだ。それを瞬時に思い出した。腰をくねらせて壁にお尻をこすりつけていた。人差し指をかわいくほっぺにグリグリして、舌を出して「てへっ♪」という感じだろうか・・・。たしか、まさに記述の通りだった。年は若い。20代前半というのもまんざら嘘ではない。なるほど、各所で噂になっているのはこの人物であったか。

 などと思索をめぐらしながら既にカレから30m以上離れてしまった。もう見えなくなる。ああ、写真でも撮っておけばよかったかな。いや、正直、見ていて若干、恥ずかしいものを感じてしまった。もし私がトランスして通りがかったならば、と思うと。


 衆目に晒される興奮の渦の中、イクまでああやって腰をくねらしているんだろうか? 何をもって引き際とするのだろうか? それが少々気になりつつ家路を急いだ。