あなたがあなたである証明

 ミナミの大箱のクラブ@アンダーラウンジでクラシックスタイルの特集をやるという。別に珍しいことではないが、久々にガシガシ踊りたかったので行ってみた。いつものスタイル・・・・・・スーツに軽くアクセサリーといった服装。いかにもリーマン、それこそが狙い。
 盛り上がる前の透いている時に踊りたかったため、11時くらいに到着。入り口でIDチェックを求められる。をいをい、見た目はどうみても20代だろ? どうやら入る客すべてにやっているようだ。風の噂で聞いたが、ここで(あるいはほかのクラブで)何かあったらしい。だからこそ余計に強化しているのだろうか?風営法の取り締まりも厳しいからな。
あいにくと免許証はおろか、名刺も何にもない。本当に金とテレカと携帯だけしか持っていない。連れもいなければ知り合いもいない。唯一人である。
「あなたがあなたであることを証明できるものが何もありませんので・・・」
頼み込んだけどダメだった。相手はわりと若そうな兄ちゃんである。まぁさすがに困った感じだったので・・・・・・・潔く引き下がった。
「持ってくればいいんやな?」
我ながらバカ正直としかいいようがないな。

 家に帰って免許証を持ってきた。クラブに一人で来るリーマン・・・しかも取りに帰ってまで・・・・・・・ほかにおらんだろうな。
「ありがとう」と入っていくと、別の店員の一人が言い放った声が聞こえた。
「ほんまに来たんやなぁ〜」
そりゃ来るさ。ここまでくれば半分意地である。

 入ってみたものの、案の定である。こりゃとてもまともに踊れるスペースなんてない、な。仕方ないので適当にもぐりこむ。身体をゆすっているのが精一杯だ。押し競饅頭をしにきたのではない!それにしてもパワー負けする。ガタイのいい連中には押し負けてしまう。悔しいが、場所をとられてしまう。またそいつらバカほどスペースとりやがって・・・ええい鬱陶しい。きらきらと光芒を撒き散らすルミカ族(光る棒を持って踊る連中)も邪魔だな。
さすがに1時を過ぎたら、多少はすいてきた。ただ、それでもまだ踊りにくい。休憩をはさんだ後半は多少は乗れたかな?という感じで、まぁまぁ楽しめたと思う。

 いつかクラブでJAZZを踊ったるわぃ。