自戒の意味もこめて・・・

※書いてしまうのもどうかと思いましたが、敢えて書きます。

 この日の朝、めずらしく脱走蛇を回収。ビデオデッキの周りをウロチョロしていたところを捕獲。レーサーという地表性のヘビだ。概して臆病で気が荒い。すぐに威嚇してくる。
さて、いつものように出勤。今日はめずらしく諸先輩方が勢ぞろい。そのうち主人に呼び出しをくらう。ああ、こないだのお説教の続きかな・・・と、呼ばれるままに部屋へ向かう。

 こないだの話の続きみたいな感じだ。ただ、何か違う。何だろう? 一体何が言いたいんだろう?・・・・・・・まさかと思っていたら、そのまさかだった。単刀直入に言えば、「自宅謹慎」である。業界的には実質、半分クビみたいなものである。表向きは内輪の揉め事で「冷却期間」ということだが・・・。
 あの揉め事が予想外に波及したのである。近所に知れるところになり、もし同業者や得意先に知られるところになれば、あまり良い事ではない。なにより原因が先輩に噛み付いた後輩というコトであり、業界の不文律をぶち壊しているのだ。社会的な立場もあるし、信用商売でもある。業界的なけじめもある。主人の懸念もあるだろう。なにより総責任者として面子が立たない。「もうしません」という口だけではもはや店頭に立たせられないという。この会社始まって以来のことだともいう。主人の心境も思っていたよりも深刻そうだ。演技かどうか邪推しても仕方ない。
 まさか私もこんなコトになるとは思わなかった。つまらないプライドを振りかざし、周囲や世間をまったく見もしなかった私に下された制裁でもある。この状況下で食い下がることはできなかった。主人の言葉に従い、帰宅することにした。なんだかポーッとする。とりあえず家に帰るかぁ・・・なんて気楽に考えているが、逆に気楽に考えていなければ深刻になりすぎて、いてもたってもいられない。
 帰宅し、家にいた母親に事の次第を報告する。もともと頭ごなしな物言いをする人ではない。穏やかな物言いだが、やはり少なからず動揺しているようだ。大筋では主人と同じようなことを言っていた。つまらん大層なプライド・・・捨てるものなら捨ててしまいたい。

 時間が経つにつれ、段々と辛くなってきた。時が経つのが遅い。昼寝したくても全然眠たくない。いつもならめちゃくちゃ眠いくせにな。

 クビかどうかわからんが、戻るか戻らないか、しばらく考える。いくら考えても決断は一瞬だがな・・・。とんだ春休みをもらったもんだ。