夜遊び

 アンダーラウンジというところに行ってきた。たしか、かなり以前に何かのフェティッシュ系のイベントで一度行った覚えがある。今晩のイベント内容はクラシック風ということで、わりと80年代やらの曲がかかるようだ。しかも10時までに入れば¥1000である。これはかなりお得だ。
が、いざ入ってみるとまだ盛り上がっていない。そりゃそうかもしれん。まだ時間帯が早すぎたか・・・。1杯2杯とあおって時間を過ごす。ダンスフロアを見ると――以前に来た時はもっと広かったような記憶があるんだがなぁ――2,3人がボチボチ踊っている。それにしてもここの店員は女性客へのエスコートサービスがイイなぁ。ウロウロと急がしそうだ。・・・あ〜鬱陶しい。仕方ない、踊るか! と、フロアへ乗り込んでいく。
 踊っているのは私を入れて3人。なんとなくハダザムイ。軽くステップで慣らしていく。調子が上がってくると、ちょいと派手な動きもやってみるのだ。これだけスペースに余裕があるとJAZZの動きも充分にできるな。と思ったが、フリをあまり記憶していない! 残念すぎる・・・。
ほかに踊っている二人は、一方は普通だが、もう一方はなんかアヤシイ。たぶん、サクラじゃないかと思う。体つきと身のこなしが違うが、全然本気で踊ってやしない。客を蹴散らすのでなく、盛り上げるのが役目だから当たり前といえば当たり前だわな。
 そのうち段々と客が増えてくる。まるで潮が満ちてくるように。気がついたら押し合いへし合い状態だ。これじゃもう踊れない(悲)。身体を揺らすだけだ。こういう時、手にルミカライトをもって踊る「ルミカ族」は強いな。主にパラパラみたいに手の動きだけだから広いスペースがいるわけでなく、また光り物を持っているから目立つ。くやしぃワ。
 やべぇ、本格的に狭くなってきやがった。と思っていたら、背中に誰か当たった。こりゃイカンと思って振向くと、そこに外人。手をシュタッとかざして「ゴメン」の合図。あれ?なんか冷たいな・・・と思ったら、その外人、ピピッと手で液体を飛ばしてきやがる。どうやら手にもった飲み物が手にこぼれたみたいで、怒ってる様子。うげ、なんじゃこの野郎!と。とはいえ、相手が悪いのでもう一度スマソのジェスチャーだけして、無視しておく。まったくこちらが腹立たしい。飲み物を持ってダンスフロア内は当然のこと、周辺部もウロチョロするな、と。また、タバコを吸いながらダンスフロアに入ってくる「バカ」がいるが、本当に何を考えているのか分からない。踊らないならフロアに入らない。踊るなら飲み物もタバコも持ち込まない。あ〜〜、最悪だ。
 ちょっと不満のまま帰途についたが、たまにはこういうこともあろうよ。盛り上がってきてフロアが一杯になると踊れなくなる不満を感じたのは、私がダンスによる自己顕示に没頭しすぎということなのかねぇ。いや、あまりいいことではないけれどね。