ヴァンパイアナイト「仮面舞踏会」

ゴスロリ系のクラブイベントである。なぜか平日の深夜に開催される。どちらにしても私には時間的に都合がいいので参加しにいった。仮面が必須とのことで、こうなると凝ってしまう方向に行きがちなのである。自作しようか・・・それとも何か面白いのを買っていこうか・・・と迷っているうちに、結局何もせず前夜に至る。仕方ない。モナーで出撃するか、と。どちらにせよ目立つことは目立つ。そこいらの仮面だと全然目立たんからつまらないし、ちょうどいいだろうと安易に決定。
 仕事が終り、帰宅。食後、眠気がきたが、頑張って出撃。前回のように汗だくになることを予想し、クリーニングに出す予定のスーツに着替えた。ダークスーツにワインレッドのカッターシャツ、これにモナーの仮面と白い手袋という姿である。そういえばこの姿で昨年のハロウィンイベント(通常のクラブ)に行ったことがある。タクシー代がないのでチャリンコでアメ村まで行く。もちろん、仮面は手提げ袋に入れて運んでいる。
 三角公園の近くにあるクラブで開催されている。受付のおねえさんも黒い服にマスクをつけている。入場料を払ってマスクを被る。さぁて、踊るか!と入ろうとしたら、
「すみません。そのお姿はふさわしくないのでお断りします」

           (;゜Д゜)ハァ?!

おにいさんに止められてしまった。
いやあの、一応仮面かぶってんぢゃん。それに道化っぽいし、もともとそのつもりだし、電脳世界で生まれた怪しき存在だよ?etcetc・・・・。
 ふ、取り付く島もないとはこのことか(泣)。まぁ確かにオカルトな雰囲気ぶち壊しだわな。てか、これで踊ると死ぬほど目立つのはふたつのイベントでも証明済み。ゴスロリの世界観や雰囲気すらブチ壊す破壊力があるということの証左でもある・・・か? とりあえず入場料を返してもらってすごすごと撤退。別に捨て台詞を吐いてはいない。あくまでおとなしく撤退。モナー・・・敗れたか。しかし、ちょっと悔しいので入るだけ入ってやろうと「規格」にあうような仮面を探しにミナミをチャリンコで疾走。頼みの綱のナカヌキヤはしょぼしょぼで話にならず。ドンキは閉店中。バラエティショップすらない。SMショップやブルセラショップでは売ってないだろうなぁ。

 結局、見つからなかったので帰宅することにした。撤退か・・・。
うーむ、初めてドレスコードにひっかかったのである。ゴスロリの世界〜はじき出されたさみしい存在であることを噛み締めながらチャリンコをこいでいた。今度はちょっと本気で正装して行ってやるからな〜。ただ、今までの経験から云うと、ゴスロリイベントで目立つのは結構難しいように思う。正直なところ、服装はどんぐりの背比べ。仮に踊りが飛び抜けて上手かったとしても、あまりインパクトはない。みんなあまり見てないから。・・・なるほど。以前のゴスロリイベントで知り合いが和装テイストをコーディネイトにからめていたのも頷ける。金もかかりそうだなぁ。ダンスに関してはそんなに水準が高くないので今の私でも問題はないだろう。
 こうかんがえると、要するに私は「目立ちたがり屋」なんだろうなぁ・・・。ダンスだってもっともっと上手くなりたいし、ナチュラル・ビジュアルともに着こなしセンスを向上させたい。
 
 とりあえず、ゴスロリをナメてました。ぐはぁ。