死屍累々

 今日はデパート催事の搬出。さすがに疲れて帰ってくると部屋にはまたもや死臭が溢れてる。またヘビが死んでいた。今月に入ってから既に4匹目か。原因は水切れだと思う。栄養不足もあるかもしれない。
 正直に書くが、餌をほとんどやっていない。3週間に一回の時もある。水も入れ替えてない。そりゃ〜、極限状態の中で死にますわな。廊下においてあるヒキガエルの温室やカメは親が少しは面倒を見てくれているので死んではいない。私の部屋にいるヘビがパタパタ死んでいく。私が世話をしないからだ。
 なんか、世話ができない。不思議と「見て見ぬフリ」をしてしまう。明日、また明日と引き伸ばしているうちに死んでいます。今月も一回餌を与えただけだ。死んで惜しい気持ちもあるし、どうでもいい思いもある。よくわからないが、とにかく餌をやらない、水も入れ替えない。
 餌を食べてくれない事への畏れがあるのかもしれない。病気や怪我などを発見してしまうことを不安がっているのかもしれない。そういうことを知らなければ知らないで済む。それが居るだけでよく、その実体からは目をそらしている。それだけ痩せていようと病気を発症していようと、見なければ、知らなければ済むことだ。最近はあまり後悔もしない。喪失感はまだ強いが、なんか、どうでもよくもある。
 今日も多分、何もせずにサイトをチェックして寝るだろう。また明日、同じことを繰り返すだろう。忙しさにかまけて何もしない。放置を続ける。飼っているのではない。死ぬまで生かしているだけだ。こんなことを書けば「生き物を飼う資格なんてない」と言われるだろう。飼っているのではない。食っている。心で生き物を食っている。生体が死ぬまでの束の間の満足感・・・・・・なんてな。
 どちらにせよ、帰ってくると気力も体力も減退しているのは間違いなく、世話ができない。生き物の数を減らすか、いっそやめてしまうか、そういう方向で考えた方が良いとは思う。ペットショップから営業の電話がかかってきても「うちに来ても、すぐに死ぬ」「どんな丈夫な生き物でもうちの環境には耐えられないから」といって断るように努めている。だって、実際にそうだし。
もっとも、ショップにしたところ、適度に生き物を殺してくれる客はありがたいはず。そこに需要が生まれるからな。