デパートの催しが始まって3日目。先週の連休は風邪でどこにもいけなかった。景気付けにちょっと踊りに行くか・・・ということで、ひとまずアメ村に繰り出すことにした。もちろん、出かけるまでにどれだけ迷ったことか。体力気力、眠気、意欲、熱意etcいろんな思いが交錯する。結局のところは出かけるか出かけないかということだが、家に帰ってしまうと気が抜けてしまって外出する気にはとてもなれない。ましてやトランスするなんて・・・・・。
 逡巡した挙句の外出である。アメ村のグランカフェに向かう。ここはわりと大箱だ。今晩はDragQueenたちが登場するイベントだそうだ。ちょうどいいだろう。タクシー代節約のためにチャリンコで向かう。久々だったので少し躊躇もしたが、いざ入ってみればどうということもない。コートを入れるロッカーも確保できた。カウンターの周りにはDragQueenとおぼしきメンバーがたむろっている。さぁて、踊るか〜・・・とガンガン音の鳴っているフロアに足を踏み入れてみれば・・・・・・・・・誰も踊ってないぢゃん! よくよくみれば客の入りも少ない。ヲイヲイ、これはちょっとマズイぞ。仕方ないのでカウンターでジンを飲みながら盛り上がるのを待つ。このまま盛り上がらなかったらどうしようと心配したが、20分ほど経ったところで、ようやくちらほらと人が出てきた。かるく身体を揺すっている程度であるが、それでもきっかけである。様子を見、タイミングを見計らっている。意を決して飛び出した。
 あとはもう、1時間半ほどぶっとおしだった。途中でお立ち台みたいなところにも上がり、踊りつづけた。さすがに疲労したのか、動きも鈍くなり、汗もダラダラ。「だいじょうぶぅ?」なんて声をかけられたりもしたが、親指たてて「まだまだいけるぜぃ」と返す。踊るサラリーマンはダテじゃない!なんてな。
 気がつけば2時。人もものすごく多い。フロアは大変な盛り上がりで、近くのカウンターではナンパ箱と化している。体力も尽き、踊りにくくなってきたので撤退した。外に出るとものすごくさぶい。スーツまでが汗びっしょりの状態であった。帰り道は極寒である。よくもまぁ、風邪をひかなかったもんだ。