ダンス合宿

ブルテリアのブルちゃん


 合宿といっても「強化合宿」などのように、そんなにマジなものではない。懇親会も兼ねたようなイベント・・・なんだろう。昨年はすぐに定員になったが今年はどうしたことなのか??

 起きたのは9時。始まるのは10:30。時間的にゆとりはある・・・と、油断してしまうのが私の常。見事に遅刻した。慌てて駆け込む。ゼィゼィと息を切らせて手続きをする。ありがたいことにオーナーから水を一杯いただく。少し落ち着いてからスタジオに到着。遅れましたぁ〜(汗)とにこやかに挨拶・・・。オーナーからの合宿の挨拶もそこそこに早速レッスンが開始。いきなりBALLETである。まったくの初めてではないが、3回くらいでは受けてないも同然。しかも間が空きまくっている。キツイ。訳の分からない用語と先が読めない動作が続く。バーレッスンに続いてはフロアを使った、大きく動くレッスンである。さっぱりわからない。神経をフル稼働して完璧なる動作の模写・・・つまり「見よう見まね」でついて行く。ついて行ってるつもりである(笑)。最後に「グラン・ジュッテ」・・・・・・タタッと踏み込んで、両足を大きく開き、放物線を描くように前方に飛躍する技である。これがまた「欽ちゃん走り」になるんだわ。前の足はそこそこ前方にまっすぐ伸びるが、後の足が真後ろ方向に上手く伸びず、下方向に向きがちになる。やっぱり着地が怖いためなののか?
 とにもかくにも周りの女の子のレオタード姿なんて見てる暇がない。といいつつも観察していると、黒いレオタード+タイツを基本スタイルとして、巻きスカートにショートスパッツ(ウォーマーパンツ)を組み合わせている。やはり黒いレオタードはなかなかイイものだ。

 2時間のバレエレッスンも終り、昼食である。夕飯はついているが、昼食は各自で勝手に食べるらしい。そういう質問をしたら、なぜかカレー(レトルト)をだしてもらえることになった。催促したみたいで悪いと思いつつも遠慮なくいただく。それとは別に、Men'sで連れ立って副食や飲み物をコンビニに買いに行く。今回はオトコが3人いる。多いほうである。うちの1人はプロ科のメンバーだが、同期にオトコが1人だけなのでなかなかツライところもあるという。やはりダンスでオトコが肩身の狭い思いをするのは宿命らしい、ということで意見が落ち着く。

 昼ごはんを食べて30分ほどダラダラ。13:30からJAZZのレッスン開始。毎度おなじみのストレッチなのだが、今回はレベル的には3くらいか? ちょっとキツかった。太ももの内側が強烈に効いている。30分以上かけてストレッチの後にコンビネーション。振りを覚えていく。今回は最後に(二日目のラスト)ビデオ撮影するとのこと。私はお泊りできないKIDS(?)なので残念である。

 3組に分けての振り付け開始である。私は3組目で、それぞれの組がテンポでズレて動く。そこそこ大掛かりだ。これほど移動したのは初めてである。内容的にはやはりレベル3くらいであろうが、どうしてもすんなりいかない箇所が出てくるのだ。ここは右足から出すことがわかりきっているのに、出てくれない。HIPHOPのレッスンでも同様。こちらは3箇所以上同時に動かすところと、ツイストが上手くできないことが多い。2時間経ったので一旦休憩となった。次はSTREET JAZZのクラスであるが、引き続き振りを続ける。少しSTREET JAZZの動きが加わってくる。
 20分ほどの休憩が終り、レッスン開始である。まず、アップとダウンのリズムを取る練習。日本人はアップのリズムが取りにくいという。これはある程度HIPHOPでやっているのでそんなに苦労はしなかった。そして振り付けの再開である。各個人がそれぞれで動くところから、二人一組で動く場面になった。二人が前後に重なって、同時に別の動きをするというパターンだ。ああ、コレやってみたかったんだ。しかも私の相手は先生。こりゃ頼もしい。前の人が右なら私は左、という具合に動く。腕を交差させたり引き上げたり、非常に動きがある。ムチャクチャ高度なことはしていないだろうが、なかなか大変だ。先生の正確な動きに合わせればいいという安心感はあるため、他の人よりはやりやすいはず。でも私、二日目いないんだよな〜(悲)。

 どうにか一通りクリア。既に5時を回っている。こりゃ、筋肉痛になりそうだ。女性陣は適当に動いているようだ。Men'sは部屋に戻ってダラダラ。面倒なのでシャワーで済ます。ロビーのソファーでゴロンと横になって雑談したりボーッとしてる。他のレッスンのこととかダンスのこととか、ハマッてることとか話す。余談ではあるが、JAZZクラスとかバレエクラスメインの人はあまりクラブとかディスコには行かないようである。むしろそっちから入ってきた私なんかが珍しいタイプらしい。ボチボチしていると夕飯の時刻になった。近くのイタリア料理の店に食べに行くそうな。

 ぞーろぞろとイタ飯屋に向かう。見た目どおり、お洒落な店である。なんかもう腹が減ってたまらない。出てきたものを片っ端から平らげる。ところが見た目以上におなかが膨れるもので、パンを食べ過ぎたせいもあるが、最後の方はちょっとキツくなってた。私らが歓談してるなか、事務のおねいさんがあれこれと忙しく動く、(許可を得て)ビデオを撮ったり足らない水や皿を持ってきてもらったり。レッスン中もビデオを回してたしな〜。食後は花火大会。いかん、マジで久しぶりだったので年甲斐もなくはしゃいでしまった。「花火小僧」という有難くない称号をオーナーからいただくことになる(´Д`)。

 戻ってからは自由時間。先生が発表会の振り付けで遅れている分を教えてくれるという。助かる〜! 二回分ほど遅れているからな。ひとまず着替えて下のスタジオでダラダラ。皆も思い思いにしている。食事の帰りに一旦帰宅した参加者の1人が連れてきた特別ゲスト(?)ブルテリアで盛り上がった。それにしてもブルテリアは本当に見とれてしまう顔をしている。なんなんだろう、あの顔は。えもいわれぬとはまさにあのこと。ブルテリアも30分くらいで帰り、2時くらいまでマッタリとする。ストレッチしたり、今日の振り付けの復習したり、オーナーの芸能界や業界裏話に耳を傾けたり・・・。先生の疲れている様子を見ていると面白い。分かりやすくて(笑)。私はゴムの布みたいなトレーニング器具で、取り付かれたように黙々と遊んでいる。この感触、微妙にはまるのだ。そうこうしているうちにお開きとなる。スタジオは一晩中開放しているので自由に使ってもいいということらしい。寝る人は寝る。まだ起きている人は起きている、といった感じだ。私は帰ることにした。先生や皆に挨拶して、深夜の街を通り抜けて家路にむかった。

 あー・・・・・・どうだったかな。結局は人数合わせというか、それで呼ばれたようなもんだろう。コストはちょい高くついたかな。でも、いちおうは楽しかったと思う。ダンスのレッスンはもちろん、数少ないMen'sの交流。プロ科の苦労話。オーナーの話や先生の新たな一面。しかしなんですなぁ、もっと上手くなりたいねぇ。そうそう、参加者の年齢層がわりと高かったのもあって、ずいぶんと落ち着いた感じではあったね。意外なほどマッタリできたのは良かった。