メモライズ一周忌オフ会

 かつて「メモライズ」というブログがあった。残念ながらそこはなくなってしまったが、それを惜しむ者たちが哀悼の意を表し集うオフがこの一周忌オフなのである。

 私はメモライズには参加していなかったのでそういうことは知る由もない。少し前にみけさんからオフの誘いがあり、もののついでと参加させてもらうことにした。どうせこの日はデパートなので帰りも遅い。本日開催される十三淀川花火大会なぞ見に行けるわけもない。メイクルームでも花火鑑賞オフがあったようだがデパートと重なっているためにとうにキャンセル。

 仕事が終わり、迷いながら堂山界隈にある二次会会場のカラオケルームへ。このあたりは普段足を運ぶことがないので大阪人ながらも分からない。以前もクラブを見つけられなくて撤退したことがあるくらいだ。携帯の地図を使いながらたどり着く。みけさんに連絡を取り、中へと入る。私は小規模なオフだと考えていたが、それは大間違いだった。なんと総勢18人も来ているのだ。しかも大半は女性。なぜか「どうしよう(って何をどうする?)」とうろたえた。
 
 全員がそろったところで幹事からの挨拶があり、おごそかに二次会が始まる。私は雰囲気を把握するのに必死である。まもなく自己紹介が開始された。どのように喋ったらいいのであろう?どの程度の段階まで話してよいものか?幸いにも順番は後の方だったので思考時間
に余裕がある。皆さんの自己紹介を聞きながらネタを構築していく。掴みはアレで、締めはコレで・・・・・・・・・・順番がきた!
「どうも、ボクです」まぁまぁ受けた。コレは「くりぃむしちゅー・有田」のネタである。とりあえず掴みはOKか。続いてサイトのコンセプトやら何やらをぺらぺらと喋り、{サイトに書けないここだけの話}のテーマについて話そうとしたが、どの程度までイイのかわからない。みけさんに相談するも「空気次第やね」と。一応みけさんから「卒論でフェチのこと書いてたんだよ」とフォローされる。
「趣味は?」の質問に、
「女装です!」と答えた時はもう・・・・・・爽快。一度言ってみたかった!

趣味は女装です。

で、反応から考えるに、プワゾンものがいること?素顔を見せたことのない人がいること? ええと〜・・・やむをえん!
「出会い系サイトが上手くいきませんッ!」ドッと受けた。
会社の若主人に出資金まで出してもらって勧められたとまでは話してないが。

 プログラムがあるようで、それに沿って進行していく。最初は男子部(?)の出し物だ。メンバーが着替えなどの準備している間に、私が挨拶代わりに一曲歌う。選曲は「宇宙戦艦ヤマト」。勢いだけの振り付けで踊れるからやりやすい。受けたんだか受けてないんだか分からないが、間をつなぐくらいには役立っただろう。そうこうしているとみけさんを含む男子部が登場。
ををぃ、コレはポカリのCMの制服じゃございませんか?!まぁよくお似合いですこと。みけさんは当然、もうお一方も(由紀弥さんでしたか?)非常にかわいらしい・・・・・・SWitchに連れて行ったら女将がほっておかないぞ。二人で仲良く可愛らしく熱唱。拍手大喝采。受けるねぇ〜。

 次は女子部の出し物。なんとピンクレディーの「サウスポー」と「モンスター」。あの狭いスペースで踊る踊る・・・!お二人ともミニスカ&ホットパンツと非常に露出の高い衣装で登場。(♯´д`)ハァハァ
会場内はもう、盛り上がり倒してました。

 演目がおわり、ちょっと間が空いたその時、調子にのって「自爆します!」と私がUFOをリクエスト。お手本の振りと歌詞を見て歌いながら踊るというムチャをやらかす。汗だくだく。みけさんに扇いでもらて一息。ほどなくフロントから{残り10分}の電話がかかってくる。

「ええ、もう2時間経ったの?!!」
空腹もトイレも我慢しきれた2時間。あっという間だった。
締めのダイエット・・・何とか言う曲を全員が立って歌い踊る。それはもうクライマックス。わけのわからない楽しさに包まれる。

 お次は3次会。この日は花火大会ということもあり、3次会の場所確保が容易でないと聞く。このまま3次会に突入するという。私を含めて4人だけが先行帰宅する。しかし、こりゃもうとんでもなく盛り上がりそうだ。そんな雰囲気を漂わせるカラオケルームを後にした。
部外からの参加でもあり、当初は不安で一杯だったがかなり楽しめた。なんという人たちだ。面白い、な。

一言でいうならば、
みんな、濃い。ナチュラルに、したたかに濃い。

まさしく個性というやつだろうか。うらやましい・・・皆、それぞれ個性を抱えて艱難辛苦を乗り越えて生き抜いてきたつわものかもしれないな。それにしてもすばらしい味付けだ。私もこのようになれるのか? 以前に個性的だが個性がないと書いた。指摘されたことだが私の中のカテゴリーが独立しすぎていて関連性がなく、それぞれの面を単発で切り替えるしかできなくなっているのだ。ゆえに薄っぺらく、もろい。各カテゴリーをリンクすることができれば、さらに深みが増すという。そんな点で、ひとつ気がついたのはトランスと素だろう。トランスしているとあまり派手なパフォーマンスはもちろん、ネタもできない。いや、むしろしないという方が正しい。非常に受動的といえる。それでは存在感がないのも当たり前だ。トランスは、変な言い方だが「かっこつけすぎ」なのかもしれない。

 今度はどんな恰好で行こうか?
ナチュラル系?ビジュアル系?ダンス重視のスーツ姿?それとも着ぐるみ?