サキノハカVol.2 @ALIVE

オマツリワショーイ


 なんというか、ゴシックやフェティッシュピアッシング、タトゥー等のサブカル系の情報発信源のひとつらしい。
堂山などの「風俗系」とはまた違うシーンであるようだ。

 http://www.sakinohaka.com/

このあたり、実は私もよくわからない。単なるゴシックやオカルト系ではないようなのだが。

女装の観点から見てみると、それはあまり浸透はしておらず、逆にDQ(ドラァグクィーン)はふんだんに存在している。女装=DQという認識なのかどうかは不明。以前のイベントにトランスして行ったことがあるが、別に驚かれた様子もない。
また、フェティッシュといっても、いわゆるブルセラとはぜんぜん違う。水着もブルマもへったくれもない。

 さて、前置きはどうでもいいとして、肝心のイベントである。妖しい感じが目一杯のフライヤーを見ても、まぁ何でもアリな内容みたいで、ステージパフォーマンスも結構あるようだ。参加費もそこそこである。もちろん行かない訳にいかない。そこで思案したのが服装である。この日は仕事。トランスするのは一苦労である。メイクもナチュラルではなく、ビジュアルっぽくしないといけないので大変だ。また、派手なメイクに合う、着ていける服がない。身なりを整えたとしても、会場までのアクセスが面倒である。こんななりで電車なんかに乗れやしない。道を歩くのも注目されすぎて鬱陶しい。・・・となると、最近やっていない「着ぐるみ」しかないということになる。コレ(・∀・)である。問題は入場できるかどうかということ。ドレスコードがあった場合、下手すれば退場させられるかもしれない。そのときはその時のことと、割り切って出撃することにした。

 ひとまずクルマで行くことにした。土曜日の夜、ミナミの路上は大変なことになっている。それを痛感させられにいくわけだ。案の定、コインパーキングは埋まってる。道にはクルマがあふれている。ちょっと細い盛り場の道には人がダラダラ大量に歩いている。そしてタクシーだらけ。あえて選んだ険しい道を嘆きながら、どうにか駐車し、会場へと徒歩で向かう。もちろん着ぐるみで行くわけはない。ジャージを着て、その下に全身タイツを着込んでいる。大きな袋に被り物を潜ませている。これなら目立つことは無い。

 会場へと入る。トイレの個室に潜入し、着替える。緊張する時だ。荷物をまとめて外に出る。ギョッとした視線を感じる・・・。カウンターのフロアを抜けて、ダンスフロア兼ステージのフロアへと移動する。ちょうどライブをしていた。皆がステージに注目しているので潜入するにはイイ頃合だ。そしてライブが終わると視線がドッと降り注ぐ。それにはかなりびっくりした。おもわずたじろくほどである。

※着ぐるみのルール
発話してはいけない。
素肌を出さない。
人前で被り物を脱いではいけない。

ちなみに着ぐるみの頂点とは・・・・・・それはおそらくTDLのアレ。

話せないのでパントマイムで応答するしかないのである。悲しいかな、練習不足でネタ切れになる。そうなると飽きられてしまうのだ。それが非常に難しいところだ。

あまりボーッとしているわけにはいかない。始終動いていなければタダの被り物の人になってしまう。あくまでも(・∀・)を演じなければいない。
中の人などいないのだ!
DJタイムには踊りまくり、ステージの時にはたまに首をかしげたりして、ちんまりしている。


 ただ、被り物をしているせいで、ものすごく汗をかく。手にした団扇は目立つためでもあるが、常にマスク内に風を送るためでもあるのだ。体力の消耗も激しい。残念ながら明日は
休みではないので、2時すぎに撤退することにした。もっとも困難に思われた着ぐるみ解除・・・つまり着替え直しであるが、運良くトイレで手早く着替え終えることができた。そうそう、きちんとサングラスはかけている。

 さぁてこれであまり正体をばらさずに帰還できるぞと思いきや、下りのエスカレーター内で一緒に乗ったおねえちゃんにばれてしまった。さっき、カウンターで注文した時にいた子である。荷物で見事に見透かされてしまった。ただ、モナーとか八頭身とかは知らなかったようで、ねこねこマンとか言われてしまった。2重の意味で残念である。


 複雑な気持ちで帰路につく。パーキングから車を出そうとしたのだが、なんと¥2400も駐車料金を請求されてしまった。どうやら私はもっとも高くつく交通手段を取ってしまったようだ。

 ちなみに、この画像の撮影主はイベントに来ていた外人である。その外人さんがやっているサイトから無断でコピペしたものだ。