所感と契機

 やはり先輩が2人抜けるというのは大きい。加えて、かなり大きな仕事(お客からの道具の引き取り)の真っ最中である。忙しい。今回の荷物、相当良いもののようである。全部売りさばく事ができればフェラーリが5台くらいは買える・・・らしい。もっとも、売り切るのにかなり時間がかかるし、当然お金もすぐには入ってこない。しかも買取ではないから、全額が会社に入るわけではない。そのあたりの話もちょっとややこしいらしい。おそらくは委託なんだろうが、これは主人でないとどうにもならない。
 どちらにしろ、これが会社の重要な資金になることは間違いなく、また若主人が跡目を継ぐ際の助けにもなる。私にとっても単なる仕事ではなく、この大荷物に最初から最後まで関わることができるというのはすごく恵まれた経験だそうだ。抜けた先輩の一人がそう云っていた。荷物の内容は仏教系のものが多い。鎌倉期や室町期は当たり前、相当重要なものもあるらしい。今の日本でこれだけの質・量の荷物を持っているのはほとんどいない、とか何とか言っていた。本当か? しかし、私に対応できるだけの能力や知識がないので、実はモノを見ても全然わかっていないんだが。